"Jigdrel(ジグデル)- LEAVING FEAR BEHIND"「恐怖を乗り越えて」
チベット・ドキュメンタリー「ジグデル」上映会@札幌
2月26日(木) + 2月28日(土) 終了しました。ありがとうございます。
 
 
ジグデルについて
日本語字幕
 スイスで「ジグデル」の編集を行ったFilming for Tibetの協力の元で、「Students for a Free Tibet: 日本(SFT:日本)」が日本語字幕を制作しました。
  → 「SFT:日本」のジグデルページにリンク
撮影
 「恐怖を乗り越えて」(Leaving Fear Behind)は、 2007年10月から2008年3月騒乱が起こる直前にかけて、 チベット本土で撮影されたチベット人たちの証言集です。 東チベットやラサで行なった100人を超えるチベット人たちへの35時間に及ぶインタビューを約25分に編集したものです。 遊牧民や学生など、ごく普通のチベット人たちが世界中に向けて、顔を出して、チベットの「いま」について証言しています。

 中国支配下にあるチベットでの、この種の撮影には大きな危険が伴います。 実際、撮影にあたったトゥンドゥプ・ワンチェンとゴロク・ジグメは逮捕されました。
撮影者
 トゥンドゥプ・ワンチェンは1974年アムドのバイェン(青海省化隆)の農家に生まれました。 1993年にいとこと一緒にインドに出たものの、チベットに戻りました。 今回のビデオの撮影の後、 3月26日にアムド(東北チベット)で拘束され、西寧に移されてから行方がわからなくなっています。

 ゴロク・ジグメ(ジグメ・ギャツォ)はゴロク地方セルタ(四川省色達)生まれで、トゥンドゥプ・ワンチェンの友人です。 ラプラン・タシキル寺の僧侶です。 撮影の助手役だった彼も3月23日に拘束されました。 甘粛省臨夏の刑務所に囚われていましたが、10月15日に釈放されて寺に戻っています。 拘束中に拷問を受け、釈放後も監視されているようです。 (チベット人の「本音」描いたドキュメンタリー映画の制作協力者、7か月ぶりに釈放(AFPBB、2008/10/21))
オンライン署名(英語)
 ↑「ジグデル」の撮影を行ったドンドゥプ・ワンチェンさんの釈放と、ジグメ・ギャツォさんの監視の中止、 そして、 映像の中でインタビューを受けたすべての人々に対する迫害の中止を、求めるオンライン署名です。
編集
 今回のビデオはチベット・中国から持ち出された後、トゥンドゥプ・ワンチェンのいとこであるギャルジョン・ツェティンの手で編集されました。 ギャルジョン・ツェティンは1993年にトゥンドゥプ・ワンチェンと一緒にインドに出た後にスイスに亡命しています。
ジグデル
 タイトル「恐怖を乗り越えて」はこのフィルムのチベット語の原題「ジグデル」(Jigdrel)を日本語にしたものです。 危険を冒して、素朴な言葉でメッセージを伝えようとしたチベット人たちの切羽詰まった気持ちが、このタイトルに込められています。 北京五輪を前にした彼らは、本当に危機感を抱いていました。 3月の騒乱がなぜあれほど大きなものになったのか、わずか25分だが濃厚なこのフィルムから感じていただけたらと思います。
英語版
英語版は全編Google Videoで見ることが出来ます。
  → 英語版をGoogle Videoで見る

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