中間状態とは
仏教の言葉で言う「中有、中陰」の事です。
命がこの世を去ったあと、次にこの世に戻って来るまでの、中間の状態を言います。
日本人には四十九日と言った方が分かりやすいかもしれません。人間が死んだ後、7週間後に生まれ変わって戻って来る。それまでの期間です。
自分にとっての「この世」である日本を出発して、戻って来るまでの間、という意味です。
チベットでは「ばるどぅ」と呼ぶそうです。
人がこの世で悟りを得られれば、それが理想です。しかし、残念ながらそれは稀です。
この世では得られなかった悟りですが、まだ中間状態で得られる可能性があります。
中間状態で悟りが得られるかもしれません。
ですが、それも無理かもしれません。悟りを得られなかった場合は、再びこの世に戻って来ます。
この悟りを得られるかもしれない最後のチャンスを、チベットの仏教はさまざまに分析しています。
その中間状態を3つに分けて分析しています。
「チィカイ中間状態」「チョエニィ中間状態」、「シドパ中間状態」。それぞれ「死の瞬間の中有」、「存在本来の姿の中有」、「再生へ向かう迷いの状態の中有」と表されます。
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